あしはらだより
歯科用 CT レントゲン
失った歯を取り戻せる「インプラント」という治療の存在
私がまだ学生の頃、新聞に最先端医療「人工歯根 インプラント」というものが紹介されました。
インプラントは 歯を無くした後、ブリッジや部分入れ歯のように両隣の歯に負担をかけて歯の機能を回復させるのではなく、骨の中にチタン製の人工歯根を埋めて、単体で機能するように歯を作る治療法です。
大学の授業にはインプラントの「イ」の字も出て来ませんでしたが、学生の頃からそんな治療が提供できる歯科医になりたいな~~と憧れていました。
もし私が歯を無くしたら・・・
無傷の歯を犠牲にしてブリッジを入れるなんて絶対嫌です。まして、バネをかけた歯がグラグラになっていずれ抜けてしまう部分入れ歯なんて死んでも嫌!!友達にも、インプラントを勧めます。家族には、押さえつけてでも無理やりインプラントしちゃいます。(笑)
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インプラント研修で学んだこと
私が45歳の時最初の研修会で、あるインプラント学会の会長先生が、「ベンツを買うお金があったら、CTを買いなさい!」 とおっしゃっていました。会長先生はいつもそうおっしゃっていたようです。
パノラマでのインプラントの診断の限界
インプラント治療は 骨の中にインプラント体を埋め込みますが、この時、稙立する部位の骨の高さ、幅、形、または隣接する神経、血管、上顎洞までの位置、上顎洞の形など、立体的に把握しておかなければいけない項目が数多くあります。骨が多く無くなってしまった患者さんほど、それらが重要になり、診断機器として、患者さんの骨の状態を立体的に見ることができるCTが必要になってくるのです。
あしはら歯科が開院した当初は、インプラント希望の患者さんがいらっしゃると、ベテラン歯科医のM先生がインプラント手術を行っていました。 M先生は私が長野にいる時にかみ合わせ治療を指導していただいた師匠です。 M先生のように、かみ合わせ治療が出来るようになりたいと思い、そのためにもインプラント治療が必要になってきていました。
複数のインプラントの研修会に参加したり、M先生の指導を仰いだりして、猛勉強をして、私もインプラントの手術が出来るようになりました。
ところが、インプラントの患者さんが増えてくると、当院にあるパノラマレントゲンだけでの診断に限界を感じ始めてしまったのです。平面のパノラマレントゲンを使って立体的に診断するために、計測した値を模型に書き込んだり、模型を切断したり…。やることはアナログな作業ばかりです。
私にできる症例か、そうでないかをはっきり診断したい
患者さんの骨が、安全にインプラントできる状態なのかそうでないのか…はっきり線引きできる方法があれば…と思っていました。パノラマレントゲンだけだと、私が出来る症例と出来ない症例の差に、かなりの幅が出来てしまいます。「出来そうだし、できるかもしれないけど、安全のためにこの患者さんのインプラントはしないでおこう」といったように、「グレーゾーン」が出来てしまうのです。
CTがあれば、「グレーゾーン」ではなく、インプラントが可能かどうかを、骨の状態から明確に線引きして診断することができるようになります。
診断に困るたびに、患者さんに大きい病院まで足を運んでいただくことに
医院にCTがないと、診断に行き詰るたびに、患者さんに大きい病院まで足を運んでいただき、CT撮影を受けていただいていました。忙しい時間をやりくりして来院してくださる患者さんには 時間もお金もかかることなので申し訳なく思っていました。でも、CT撮影なしで妥協して、勘で治療をするわけにはいきません。
当院にCTがないので、患者さんから「ここが痛いんだけど…」と相談を受けたときに、「これが原因ですね!」と即答ができないことがあるのも、もどかしかったです。
病院で撮影したCT画像は、フィルムではなくCDに焼き付けられて来ます。(平面ではなく立体なので、情報量が多いのです。)それをコンピューターで読み取り、診断するのです。そのためのソフトを入手したり、画像診断の勉強もしました。
何度、「医院にCTがあれば…」と思ったかしれません。
当時CTは、2,500万円もする超高額機器でした。医療器なのに国の補助なども一切ありません。一般企業と同じで、借入をして設備投資したら、自力で全額返済していかなければならないのです。都会の病院や儲かっている歯科医院なら何の不安もなくCTを導入できるでしょうけれど…。だから、地方の先生はCT導入に躊躇することが多いです。でも私は、地域密着で開業しているからこそ、ちゃんとした診断機器が欲しい!と言うのも正直な気持ちでした。
そんな中、一昨年JMMという会社が小型のCTを発売して、記念キャンペーンを行っていました。興味があったので見積もりを依頼すると、以前と比べれば随分安くなったけど、半額にまでなるはずもなく、やはり高い…。私が買えるシロモノではないな~。(でも ちょっと気になる…)
消費や浪費よりも、患者さんの役に立てるCTがほしい
そんな時、某歯科メーカーが企画した実習付のCT診断の研修会に参加しました。CTはインプラントの診断だけじゃなく、骨の中の、全部の治療の診断に役立つことがわかりました。歯の骨の中の治療・・・私たち歯科医のやっているのは、ほとんどが骨の中の見えない所の治療です。
なるほど~…と感心しているところへ、その某歯科メーカーの担当者から、「格安のCTがあるが導入を検討しませんか?」と持ちかけられたのです。
実はその頃、医院の2階増設を目標に頑張っていました。
1階のスタッフルームを2階に移したらもっと仕事がしやすくなるのでは…と考えていたのですが、その費用と同額だったのです。
ずいぶん前に聞いた、会長先生の言葉がよみがえってきました。
「ベンツを買うお金があったら、CTを買いなさい」
・2階を増設したら便利になるけど、直接患者さんのためになるわけではない。
・でも、もしCTがあれば、診断機器として絶対患者さんのためになる。
そして、
・パノラマレントゲンだけでのインプラント診断の限界。
・安全なインプラントを行うために、私に出来る症例か、そうでないかをはっきり診断したい。
・インプラント以外の治療の診断力も、飛躍的に向上する。
私の中で、少しずつCTの存在と必要性が膨らんで来ました。
(欲しい!! 無理かな~~ でも欲しい・・・)
あしはら歯科に、CTを導入できるかもしれない!
それから2週間程、ずっと悶々としておりました。欲しいし、何より患者さんのためになる。でもなにしろ高額です。あるとき思い切って、モヤモヤした気持ちを主人に話しました。悩みを聞いてもらうつもりで・・・
すると、主人はおもむろに電卓をたたき始め、一言「いけるんじゃない?」
私はちょっと拍子抜けしました。(もっと早く話せばよかった)
それと同時に あしはら歯科にCTを導入できるかもしれない! という嬉しさに 鳥肌が立ち、小躍りしたくなるような興奮を覚えました。そして、背中をポンと押してくれた主人に抱き着きたくなりました。
CTがあればできること
パノラマレントゲンは平面画像で、いろんな場所の骨が重なってわかりにくい画像になります。
でも、CTは立体画像なので、撮影のあと画像処理をして、パソコン上で、どこからでも骨を輪切りにすることが出来ます。診断に不要なものは排除して、鮮明な画像になるので診断もしやすく、患者さんが見てもわかりやすい画像になります。
今まで、パノラマレントゲンと私の手描きのイラストで(絵は苦手です…)、患者さんに分かっていただこうと必死になっていましたが、そんなことも不要で、言葉で長々と説明する必要もなく、骨の状態そのものズバリを見ていただけます。
CTが入ったことで、今まで見ることが出来なかった以下の事が分かるようになりました。
・歯の根の形や、歯の中の神経の管の立体的な形
・根と、骨の中を走っている神経血管との3次元的位置関係
・目の下の上顎洞の中の様子
・インラントを稙立するのに必要な骨の量
・治療後の経過も確認する事が可能になります
CT画像の見え方
CTを撮影すると、コンピューターの画面上にこんな画像が出て来ます。
同じ部位でも、見る方向を変えて3種類の断面画像が見られます。
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各画面の画像を説明しましょう。
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インプラント以外にも、こんな治療・診断の役に立っています
CTがあってよかった~~と思った症例です。インプラント手術だけじゃない!
日常の治療のこんなことにも活躍しています。
治療したのに痛みが引かなかった患者さんの実例です。
→CTのおかげで、痛みの原因が上顎洞の炎症だったことが分かったMさんのケース(リンク)
→CTで、歯の根の形が特殊だったことが分かったKさんのケース(リンク)
全国の歯科医院のうち、CT導入率はたった5%
CTは 6万件以上ある全国の歯科医院のうち、5%しか導入されていません。
最初、会長先生が「ベンツを買うお金があったら・・・・」と切り出した時(ベンツか~~ 世界がちがうな~~)と ちょっと白けた気分で聞いておりました。(そりゃね、CTがあったら良いに決まってる。でも、現実問題、無理じゃない!)と。ここまでくると、半分ふてくされてます。(笑)
でも、そんな「希少機器」をまさか導入してしまう日が来るなんて思ってもみませんでした。CTを導入出来たことで、自信を持って治療を提供できる幸せをかみしめて、日々患者さんの笑顔のためにがんばっています。
誰のための歯科治療か、をいつも考えています。
CTは、いつもいつも使う機器ではありません。
困った時の診断の「切り札」的存在です。
普段は、従来の全体が見られるパノラマレントゲンや、部分撮影のデンタルレントゲンで事足りると思います。
レントゲン画像を見て、「あれ? これどうなってるんだろう・・」と感じた病態を正確に診断できる機器が自分の医院にある・・・というのは、想像していた以上に安心できることなんだな、と実感しています。
CTがなくて、診断もできずに
「もう少し様子をみましょうか・・・」とか、
「もうしばらく痛みをがまんしてみてください」とか、
「わからないから、大きい病院に行ってください」という態度ではなく、
きちんと診断が出来るから、私がやるべきことがはっきりします。正しい診断ができるから、必要があれば口腔外科に紹介もできます。以前より自信を持って診療に当たる事が出来ています。
そして、CTは私の治療行為をシビアに評価もします。
今までは「見えなかったから分からなかった」ものを全て見せてくれるので、自分の治療技術をレベルアップさせてくれる機器であり、患者さんに治療を提案、提供する時の、確かな自信の「根拠」を支えてくれる機器でもあります。
CTは、私にとっても、患者さんにとっても強い味方です。
おまけ:CT導入の裏話
今あしはら歯科で活躍しているCTは、最初に私にCT導入をすすめてきた某歯科メーカーのものではなく、JMMという会社のCTです。
実は、一度は某歯科メーカー推奨の格安CTを購入したのですが、ちょっとした裏話(?)がありまして・・・
主人から背中を押されて舞い上がったまま、決断をしてかなり早いペースで、某歯科メーカーのCTを導入しました。ところが、1か月ほどして、どうしても診断が難しい画像に遭遇したのです。
きっと私の画像診断力が足りないせいだろうと、インプラントの講師の先生に画像を送って指導を仰ぎました。講師の先生曰く、「画像が粗くて見にくいから、メーカーに調整を依頼した方が良い」というのです。後日メーカーにその事をお願いしたのですが、担当者や技術者の出入りはあるものの、何をしているのか全く分からず、画像は一向に良くならずで1か月が過ぎました。
車や時計だって、それなりの値段で購入したものが、修理ばかりで1ヶ月も使い物にならないなんていうこと、今の日本ではないと思います。
どうも私が購入したCTは、カタログに使われている画像とも映り方が違うようでした。
カタログには、最高機種の画像を使っていたのでしょうか・・・・
この間に、自分のCTの不具合を知りたくて他社のCT画像を見たり、CT画像は本来どう映るのか画像診断の勉強も集中して行いました。
患者さんからインプラントの相談があった時は、診断出来ないCT画像を撮っても患者さんに申し訳ないので、機械の調整中を理由に待っていただく状態が続きました。(その時の患者さん、すみませんでした。)
その後、某メーカーの担当者から納得のいく説明がなく、画像も全く改善のきざしがなく、品質保証の体制もきちんと整っていないようで、私たちは完全にそのメーカーを信じられなくなってしまったのです。
毎日毎日、このCTを恨めしく思いながら診療するのは嫌だ! と思い、思い切って返品する事にしました。
返品交渉にさらに1か月程の時間を費やし、やっと信頼できるJMMのCTを入れることが出来ました。
JMM社に決めたのは、
・講師の先生が同じ会社のCTを導入していたこと。
・導入前に同じ機種の画像を導入済の先生から見せていただいて、画像のレベルを確認出来たこと。
・JMM社の担当者は以前から知っていて、いつも親身に対応してくれていたこと。です。
提供された新しいCTは鮮明な画像で、メーカーさんもしょっちゅう、器械の調子はどうか、使い方にわからないことはないかと聞いてくれて、アフターケアーにも万全の体制で臨んでくださっています。
精密機械なので、時々不測の事態はおこりますが、すぐに来てくれてきちんと直してくれます。
不具合の項目は、品質保証の会議の議題として挙げてくださっているそうです。より良い機器を提供するために頑張ってくださっている技術担当の方々、皆さんさわやかな印象です。
私たち医療の現場のスタッフが目指している姿が、そこにもありました。
高額の機器だったのに、あまり他社との比較をしないで購入してしまったことを反省しました。
「CTが買える」に舞い上がって、「格安」と「期間限定」に冷静さを欠いた結果でした。
そして、場合によっては「掘り出し物」もあるかもしれないけど、「訳あり格安商品」には手を出さない方が良いと学習しました。
でも、今回のCT騒動は、「禍(わざわい)転じて福」となりました。主人の以前の仕事が、品質保証管理だった事がとっても心強かったです。CT導入に関して背中を押してくれたのも、返品に関して助言をしてくれたのも主人です。主人に感謝です。
大勢の協力者のおかげで導入出来たCTです。
フルに使って、患者さんに 安心・安全・そして確実な治療を提供して行きたいと思います。
あしはらだより NO.9
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
すっかり秋になりましたね。お元気でいらっしゃいますか。
たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。
定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。
あしはらだより NO.8
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
ちょっと猛暑から解放されて、ホッとしますね~~。お元気でいらっしゃいますか。
たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。
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あしはらだより NO.7
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
暑さと、節電が重なり大変な夏ですが、お元気でいらっしゃいますか。
たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。今月は、入れ歯シリーズはちょっとお休みし、最新機器の紹介です!!
あしはらだより NO.6
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
急に暑くなって、体調を崩していませんか。お元気でいらっしゃいますか。
あしはら歯科医院は今年で足かけ5年になりました。たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。
あしはらだより NO.5
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
異例の早さで梅雨入りしてしまいましたね。お元気でいらっしゃいますか。
あしはら歯科医院は今年で足かけ5年になりました。たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。
あしはらだより NO.4
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
新緑がまぶしい時期になりました。お元気でいらっしゃいますか。
あしはら歯科医院は今年で足かけ5年になりました。たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。
あしはらだより NO.3
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
少しづつ春らしくなってきましたね。東北も早く暖かくなりますようお祈りいたします。
あしはら歯科医院は今年で足かけ5年になりました。たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。
あしはらだより NO.2
こんにちは。あしはら歯科医院の 古西 香保里(こにしかほり)です。
すこしづつ暖かい日が増えてきましたね。お元気でいらっしゃいますか。
あしはら歯科医院は今年で足かけ5年になりました。たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。
あしはらだより NO.1
こんにちは。あしはら歯科医院の古西です。
寒い日が続いていますが、お元気でいらっしゃいますか。
あしはら歯科医院は今年で足かけ5年になりました。たくさんある歯科医院の中から当院を選んで下さり、ありがとうございます。私達はメンバー一丸となって、お一人お一人に合った治療を提供し、あなたのまぶしい笑顔が見られるように頑張っています。定期的に私達の熱い思いをお伝えしていきたいと思います。
















